MCPサーバーのPython実装:基本構造の設計 Link to heading

はじめに Link to heading

Model Context Protocol (MCP) サーバーの実装を、TypeScriptからPythonに移行することにしました。この記事では、Pythonプロジェクトの基本構造の設計について説明します。

プロジェクト構造の選択 Link to heading

ディレクトリ構造 Link to heading

.
├── src/            # ソースコード
├── tests/          # テストコード
├── requirements.txt # 依存関係
└── README.md       # プロジェクト説明

この構造を選んだ理由:

  • src/: メインのソースコードを格納し、コードの整理を容易にします
  • tests/: テストコードを分離することで、テストの管理が容易になります
  • requirements.txt: Pythonの依存関係管理の標準的な方法です
  • README.md: プロジェクトの説明と使用方法を文書化します

使用するライブラリ Link to heading

1fastapi==0.110.0    # モダンなWebフレームワーク
2uvicorn==0.27.1     # ASGIサーバー
3pydantic==2.6.3     # データバリデーション
4python-dotenv==1.0.1 # 環境変数管理
5pytest==8.0.2       # テストフレームワーク

これらのライブラリを選んだ理由:

  • FastAPI: モダンで高速なWebフレームワークで、自動的なAPIドキュメント生成をサポート
  • Uvicorn: 非同期処理に最適化されたASGIサーバー
  • Pydantic: 型安全なデータバリデーションを提供
  • python-dotenv: 環境変数の管理を容易に
  • pytest: 使いやすく強力なテストフレームワーク

開発環境のセットアップ Link to heading

仮想環境の作成 Link to heading

1python -m venv venv
2source venv/bin/activate  # Linuxの場合
3# または
4.\venv\Scripts\activate  # Windowsの場合

仮想環境を使用する理由:

  • プロジェクト固有の依存関係を分離
  • システムのPython環境に影響を与えない
  • 再現可能な開発環境を確保

依存関係のインストール Link to heading

1pip install -r requirements.txt

次のステップ Link to heading

  1. MCPサーバーの基本クラス構造の実装
  2. 初期化リクエストのハンドリング
  3. エラーハンドリングの実装
  4. ログ機能の追加
  5. テストケースの作成

注記 本記事はMCPサーバーのPythonプロジェクトの基本構造設計にフォーカスしていますが、現状の実装では logger.py(ログ機能)や errors.py(エラーハンドリング)などの拡張ファイルも既に存在します。 これらの詳細については、今後の記事で順次解説していきます。

まとめ Link to heading

Pythonプロジェクトの基本構造を設計し、必要なライブラリを選択しました。この構造により、以下の利点が得られます:

  • クリーンで整理されたコードベース
  • 効率的なテスト環境
  • 明確な依存関係管理
  • スケーラブルなプロジェクト構造

次の記事では、MCPサーバーの基本クラス構造の実装について説明します。